クエ（アラ）

九州地方でアラと呼ばれる。また、大型の成魚はモロコと呼ばれ憧れのターゲットである。　スズキ目・ハタ科

一瞬の強烈な突っ込みはアコウの比ではない。

アコウ（キジハタ）と似たようなポイント、似たような釣り方で釣れるが、掛けた後の一瞬の強烈な突っ込みはアコウの比ではない。１メートル以上に育つクエであるが、ショアから釣れるのは最大６０ｃｍ位である。離島でない限り４０ｃｍ以上が釣れれば大きい方であろう。似た種のアコウが掛けた後に猛烈に暴れるのに対し、クエは一瞬で「ズン、ズン」と根に向かっていくような引き方をする。

クエ（アラ）のポイント

これもアコウと似ている。底ベッタリではないが、アコウほど根から離れずに餌を待ち構える。岩礁帯やテトラ帯を狙うこととなるが、夜間は餌を求めて砂地に出回ることさえある。一番の地合いは朝マヅメとなり、砂地と岩礁帯の境のブレイク付近でヒットすることが多々ある。

ハタ属の中でも牙のような鋭い歯を持つ。

クエは他のハタ属より若干スリムであるが、頭が大きく、そのアンバランスな程大きな口で餌を丸呑みする。画像のようにアコウや他のハタ属の中でも歯が極端に鋭く、掛けた後にガジガジとリーダーを食い千切る。対策としてショートリーダーを付けた方が良い。

クエの歯による捕食の考察

前歯は牙の様に鋭く、さらにその奥にもう一列の内側に曲がる列がある。まるで鰻の仕掛けのように内側には入りやすく、逃げ出すことが出来ないようになっている。上中心にもザラザラとした歯があり、丸飲みした獲物を逃さないようになっている。つまり、リーダー部がここまで入っていると根ズレしなくてもラインを切られてしまう。