メバルプラッギングのAtoZ(その3)

メバルプラッギングのAtoZ その3

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具体的なルアーの使用例。オススメのメバルプラグのリトリーブ法。カラーセレクトとメバルからの見え方、感じ方等。具体的な攻略法について説明します。

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イントロダクション

具体的に何処で何をするべきか?
ルアーを3次元にコントロールしていきましょう。どこでラインを張り、どこでテンションを抜き、どこで巻きスピードを変化させるべきなのか?をメバルからの見え方を踏まえご理解頂きます。

ルアーを3次元にコントロールしていきましょう。どこでラインを張り、どこでテンションを抜き、どこで巻きスピードを変化させるべきなのか?をメバルからの見え方を踏まえご理解頂きます。

昔から言われている「眼が良い」は、実際のところどうなのか?
魚眼レンズを使ったダミーの見え方等を写真を踏まえご説明いたします。

どう見えるのか?どう見せるのか?

魚眼1

メバルは眼の良い魚と言われます。本当にそうなのか?魚の視力は青物で0.5、近海魚で0.2程度と言われています。とても眼が良いと言える数値では無く、さらに魚は魚眼レンズで形をハッキリ捉えることが出来ないように感じます。例えば、メバルの胃の内容物を紙皿に溶き、水中での状態に近い条件を作ります。上は人間が普段目にする形をマクロ撮影したもの。下は魚眼レンズエフェクトを掛けたもの・・・こんなに違います。眼が大きいメバルですが、むしろ光を積極的に取り入れることの方が重要なのかもしれません。しかし、画像を良くご覧ください。中心が極端に大きく太く見えてます。ここが重要で、広く餌らしき物を捉え、視軸でズームアップして見ているのだと考えられます。

メバルプラグは細い方が良い?

魚眼2

上記のように魚眼レンズでは形などハッキリと解らない見え方をしています。 画像はSMF2のユーリ。人間の眼には、かなり細く見える部類のルアーですが、まるでクランクベイトのようです。このメカニズムをどう考えるか?水中で5mmに満たないアミ等を食べているのです。視力が低く、形が捉え難い魚の眼ではとても不都合です。先ず片目でほぼ180°、両目で360°(後方30°は見えてないと言われます。)近く見えていると言われる視野で動いている物を探し、ロックオンしたら視軸で太く捉えズームアップしてるのでしょう。そう考えると、ルアーを巻いてきてると、スーッツと寄ってきて一瞬止まりパクッと噛みつくメバルのバイトの仕方に辻褄が合います。では話を元に戻し、一般的に言われる「メバルルアーは細い方が良い」のか?わざわざ太く捉えようとしているメバルの眼にとってあまり意味がないのかもしれません。しかし、メバルは眼だけで餌を探しているわけではありません。魚は体全体に側線があるのはご存知の通り。むしろ、こちらを頼りにして食べれる餌、食べれない餌の判断をしていると思います。波動がその時のメバルの捕食出来るレンジにマッチしたら、12cmとか14cmのシーバスミノーでも平気でバイトしてきます。

黒いラメの正体・・・?

魚眼3

クリアルアーにラメでアミに見える。もう一般常識として知れ渡った感があります。最初は半信半疑でしたが、確かにアミパターンには強いですね。もう一歩踏み込んで考えてみましょう。SMF2のルアーで「アミラメ神ゴールド」と呼ばれるカラーがありますが、これが正に神カラーで他のカラーよりはるかに実績を残してきました。もちろん、シーズンやその時に食べているベイトでカラーローテーションは必要ですが、この画像のように、アミ、ヨコエビ、カニの幼生類に限りなく近いコントラストを持ちます。リブの光の反射での見え方にアミラメ神ゴールドはそっくりなんです。更に画像のように黒いラメの神ゴールドを、ご覧ください。黒い眼の部分はコンセプト通りしっかり見えています。魚は眼を狙う。これは今や常識です。なぜなら、尾びれや体側に眼の模様を有し、フィッシュイーターにそちらを狙わせ、その隙に逃げるという一連の動作からも容易に推測できます

カスタムジグフライ爆釣の理由

ジグフライ

このマテリアルのマクロ画像をご覧ください。人の眼に見える物とかけ離れて見えています。少量のこのマテリアルと、それを覆うシンセ系のマテリアルの水中での見え方は、メバルがロックオンし易くしています。水につけると透明感のあるシンセ系のマテリアルは、餌の集合体を、画像のマテリアルは、水中で僅かに光を放ち魚からはピンクに見えています。今まで何度も投げ入れてフォールさせるだけで釣れちゃっていたのですが、ボディの抵抗と上記のように、メバルに見つけさせやすく、ロックさせ易いんですね。あとは、その時のレンジや食性に合わせウェイトを選択してください。

立ち位置に気を付けているか?

テンション1

ここまでご理解頂いたら、水中のメバルの様子が想像出来てくると思います。では、アプローチする時に、どちらから見せてどこで口を使わせるか?です。基本、潮上から流れてきたようにルアーをリトリーブするのですが、これを直角にやってしまうとメバルの目の前を直ぐに通過してしまいます。画像のAの位置ですね。メバル柱や群れの中を長時間通すことも意識してみてください。斜めに横切らせたり(立ち位置B))、トラウトのテクニックの一つのU-effectを使うのも効果的です(立ち位置C))。ポイントが見えてくれば、立ち位置にも気を配りましょう。さらにA~Cの立ち位置でのリトリーブスピードを同じにすればレンジは、受ける水の抵抗により変わってきます。逆に言えば、同じレンジを通したいのであれば、巻きスピードにも気を付けなければいけないのです

リトリーブコースを意識する

テンション2

基本はゆっくり巻く。の通り、メバルは縦より横の動きに弱い魚です。カサゴがフォールで釣れやすいのは下唇が上より短く視軸が下前方にあると考えられます。メバルは外見からも逆です。下唇が上より長く上前方に視軸があります。スズキと同じと思って頂けたら分かりやすいでしょう。これに魚の眼の前で若干浮き上がるような動きに非常に弱い。ユーリで激しくアタックさせた事のある方なら、この意味が分かるでしょう。 では、コースを考えます。先ず断面。岩肌スレスレを通すことが重要か?図のようにスレスレすぎるとメバルの視界にさえ入らないこともあります。よくブログで「スレスレを通して釣った」などと書いているのを見ますが、この「スレスレ」も岩から10cmなのか?1mなのか?読んでいる方には解りません。干潮時にその抉れがどの程度なのかを見に行き、どの辺りにメバルがステイし、どれくらいの角度なら視野に入るから何cm離したコース取りをしよう。ということを考えるようにしてください。

ロングキャストの重要性。

アミパターン1

湾内はウィードや、泥状のものが堆積しやすい。ということは、富栄養なんです。また、小さな流れ込み等があると山からの栄養素たっぷりな水も流れ込手つかずのポイントを長くリトリーブ出来るのは、今更な感がありますのでここでは割愛します。もう一つ大切なこと。それは、メバルは眼の前に落としてもバイトすることは稀です。流れに着いたメバルであれば尚更です。メバルの向こう側から流しいれて初めてバイトしてきます。その為にもロングキャストが必要になります。大きく太い流れが出るのは、岬から岬の先端を繋いだラインです。岬の先端が40m先であれば、50mは投げる必要が出てきます。その為のロングキャストなんです。みます。さらに、流速が速い場所は圧力が低く、遅い場所は高い。よって、シャロ―のアミ等は流の遅い方から早い方へ吸い寄せられるという原理が働きます。これが、潮目が釣れると言われる原理です。下げ潮はポイントを絞りやすく、さらにベイトが集まりやすい。つまり、下げ潮の方が一か所にメバルが集まりやすいと言う事です。(気象条件、ベイト、水深等により左右されます。)

SMF2のルアーのボディはソリッドなの?

SMF2ルアー1

このように、流れとベイトの関係を理解していくと、SMF2ルアーがノーウェイトでソリッド、ボディ部の比重が限りなく1に近い理由が見えてくると思います。低圧部、高圧部と言っても人間にとってその差は微々たるものです。ですが、極小ベイトにとっては大きな関係なんです。比重が1に近いということは、水中でサスペンド気味に漂います。低圧部、つまり流速が速い場所から一生懸命脱出しようとしている小魚、高圧部からなすがままに流されてしまう極小ベイトを演出しやすいんですね。

コースを考えよう!

SMF2ルアー2

流れが見えてくると、通すべきコースを考えることとなりますが、これはベイトの種類や季節によって違います。また、メバルには好きな流速があり、活性が上がるタイミングもポイントにより違ってきます。タックルやラインで差はあるものの、一つの基準としてマリコDXをフルキャストしてゆっくり流しながら足元までトレースした時に20~30°ずれてルアーが帰ってくるくらいでしょう。このメバルの好きな流速は沢山の魚を掛けて経験していくしかありませんが、激流地域では、本流ではなく反転流や反転流の反転流を狙い、逆に日本海北部のタイド差のない地域では本流を直撃することから始めてみて下さい。

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